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2022年10月6日

大阪シーリング印刷株式会社

シール・ラベルの剥離紙(セパレーター)を原料とした再生紙の開発に成功

  • 大阪シーリング印刷株式会社
  • プレスリリース

シール・ラベル、フィルム製品、紙器パッケージ、販促ツールまでをワンストップで製造するOSPグループ(本社:大阪市天王寺区、代表取締役社長 松口 正)は、シール・ラベルの剥離紙(セパレーター)を100%リサイクルした再生紙を開発することに成功しました。
シールを剥がした後に残るシート(呼称:剥離紙・セパレーター)には、シリコーンなどの樹脂が塗工されているため分離が難しく、これまでリサイクルできず、焼却し工場内の様々な熱源として利用するにとどまっていましたが、循環型社会の一翼を担うリサイクル企業を目指す兼子グループ(本社:静岡市清水区、代表取締役社長 兼子 卓三)と協業し、当グループ工場内で製造時にでた剥離紙(セパレーター)のリサイクル紙を開発しました。

flow

背景と目的:剥離紙(セパレーター)を再利用することで環境保全に取り組む

当グループは経営方針の一環として「環境方針」を掲げています。その中でも“環境保全に配慮した商品開発を行う”ことを一番に掲げ、これまで森林認証対応ラベルを普及したり、植物由来素材の製品を提案したりするなど、1998年から積極的に取り組んでまいりました。
国内トップシェアである当グループの製品製造時に廃棄される剥離紙(セパレーター)は年間約300トン以上あり、その多くが焼却されグループ内の工場で熱源として利用されていました。剥離紙(セパレーター)には、剥離層としてシリコーンなどの樹脂が塗工されているため分離が難しく、手間と技術が必要なためリサイクルに着手する企業は現れませんでしたが、経営方針に基づき、兼子グループ様との協業により約1年かけ開発に成功しました。
当グループが積極的にリサイクルを推進することで、社会的責任を果たすと同時に業界全体に対してもポジティブな影響を与えられると考えています。

再生紙の製造過程

剥離紙には様々な加工がしてあるため、再生紙としてリサイクルするのが難しいのですが、今回それが可能になりました。

recycling

今後の展開:紙バッグやその他の展開へを目指し実証実験

OSPグループでは、納期短縮や省人化推進の為、将来的には、お客様とオンラインで色校正を行える遠隔色校正システムを導入し、各工程においてデジタル化を推進してまいります。現在ではデジタル印刷は全体の18%(2022年10月現在)となっています。今後は、製品提供エリアを細分化したサテライト型工場を全国各地に増やし、さらなるお客様への納品スピード向上と運送時に発生するCO2の削減を実現します。将来的にデジタル印刷の比率を50%を目指しています。
紙バッグは、第一弾として社用として用い耐久性や印刷適性などを確認後、シール・ラベル用タック紙の材料とするなど、様々なアップサイクルを実現することを目指し、開発を続けてまいります。

OSPグループ 会社概要

OSPグループ(国内9社、海外6社の計15社)は国内外においてシール・ラベル、フィルム製品、パッケージ、ラベラー・包装機のワンストップサービスを中心としたパッケージソリューションを展開する企業集団です。印刷業界におけるリーディングカンパニーとして、5つの環境方針を定め、製品製造の過程ででる基材の削減に積極的に取り組んでまいります。

  • 総称:OSPグループ
  • 所在地:大阪府大阪市天王寺区小橋町1-8
  • 代表法人:大阪シーリング印刷株式会社
  • 代表取締役社長:松口 正
  • 創業:1927年
  • 資本金:3億2,443万9,200円
  • URLhttps://www.osp.co.jp/


【報道関係者様のお問い合わせ先】(@Pressのページに移動します。) https://www.atpress.ne.jp/inqpr/329637

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